寝起きの電話
休み明け、会社の周りで駐車違反の取締りがあった。
獲物は信号のない、両方が一方通行の交差点付近に駐車しているハイエース・バン。 近くの店舗に配達に来ているらしく、後部のハッチは空いたまま。 停めている場所が悪かった。 横断歩道のすぐ手前。 つまり駐停車禁止のエリア。 3人の婦警が交差点からの距離を測ったり、道幅を測ったりしながらそのハイエースの運転手が戻ってくるのを待っていた。 しかし、10分ほど経ってもハイエースの運転手は戻ってこない。 結局そのハイエースのフロントガラスには駐車違反の切符が貼られてしまったのだが・・・・・・ そのハイエースの駐車違反を取り締まっている交差点から100m程離れた交差点、西神田交差点の程近くのコイン・パーキング、いわゆる1時間300円で停められるパーキングの一箇所に白と黒のツートンカラーのミラが停まっていた。 料金未納のまま! しかも 料金未納のまま1時間以上駐車していた!! ナンバー374の白と黒で屋根の上に赤灯載せているミラの運転手さぁ~ん! あなたも駐車違反ですよ!! そんな出来事があった翌日の10月10日。 2100時頃車で帰宅した私は30分ほど再び買物に出かけた。 私が車を停めている場所はアパートの横、ちょっと道幅の広い一方通行の通りに面していて、縦列駐車で車が二台停まれる駐車場の一箇所。 私が買物から帰ってくると見慣れぬファンカーゴがアパートの駐車場、しかも二台停まれるスペースの真ん中に停まっていた。 当然私は車を停められない。 小心者の私は2130時という時間でクラックションを鳴らす勇気は無かった・・・・・ 取り合えずアパートを管理している不動産屋に電話してみる。 もちろん誰もでない。 大家さんは2030時には寝てしまうのでもちろん電話は繋がらない。 仕方なく最寄の交番に電話してみた。 電話してから16分後。 50歳前後とおぼしきちょっと太めなお巡りさんAと、20代のいかにも元気なお巡りさんBの2人がドミンゴのパトカーで登場。 ファンカーゴのナンバーから所有者を問い合わせてもらい、連絡してもらった。 返ってきた答えは、 「所有者の奥さんが乗って出かけている」 とのこと。 取り合えず所有者から奥様に連絡をとってもらうのだが・・・・・・・ 困ったことに私の住んでいる越谷の警察はレッカー移動というものをしないんです。 つまりこのファンカーゴを乗ってきた奥様が出てくるまで私は 「たんたたんた飲むんだたんた、ゴックンたんた飲んじゃったタント号」 を自分の駐車場に停める事ができないのです。 私:「いやぁ~お巡りさんも大変ですね。」 お巡りさんA:「これも仕事ですからねぇ。」 お巡りさんB:「もしファンカーゴを停めた方が出てこなかったらどうします? どこか他に車を停める場所ありますか?」 私:「ん~まぁ、駅前に行けばパーキングがあるから何とかなるけど、 その場合パーキング代ってこのファンカーゴの所有者に請求出来るのかな? お巡りさんA:「ん~、それはなんとも・・・・・」 私:「あれ!?お巡りさん、パトカーのナンバー灯切れてるよ。」 お巡りさんB:「あっ!本当だ!」 お巡りさんA:「おいおい、それじゃ整備不良じゃないか!?」 お巡りさんB:「そうですね・・・・」 ここで私が軽くパトカーのナンバー灯付近を叩いてみる。 ナンバー灯点灯♪ 私:「これで取り敢えずは整備不良にはならないでしょ?」 お巡りさんA:「ま、セーフかな。」 三人:「わっはっはぁ~♪」 そんな感じで小1時間経過。 私の部屋の隣のドアが開き、お隣さん登場。 実はファンカーゴに乗ってきた奥様はお隣さんの親戚で、体調を崩していたお隣さんを見舞いに来ていたらしい。 奥様は「すみません!すみません!」と一生懸命謝りながら車を移動。 「やっと解決ですね。」 と私が言うと 「そうですね、お疲れ様です。」 とお巡りさんAが苦笑い。 ども、JINNです。 10月8日 体育の日 本当はなんの予定も無いノンビリした休日になる予定だった。 0933時 枕元で鳴り響く私の携帯電話。 休みの朝方の電話、しかもそれが車仲間からの電話となるとロクな電話じゃない場合が多い。 電話の相手はS氏。 群馬の安中方面に住んでおり、以前よく一緒に走りに行った仲間だ。 「昨夜Nが落っこちた」 案の定、良くない知らせだった。 ”落っこちた” とは ”車で崖から落っこちた” という意味。 ラリー関係の仲間内ではよくある話。 N氏は私より2,3歳年上で5年ほど前に結婚し、もうじき二人目の子供が生まれる。 S氏同様一緒によく走りに行った仲間。 「で、怪我は?」 私は寝起きの声で聞いた。 「一番酷いのは左大腿骨開放骨折で左足首と骨盤の一部、右手首も折れているらしい」 私は驚いて起き上がると電話をしながら出かける準備を始めた。 私:「で、どこの病院?」 S氏:「群馬TS病院。10時頃から手術をしてもらえるって。」 パソコンを立ち上げて病院の位置を確認する。 高速道路は行楽渋滞と事故渋滞が発生しているので下道で病院へと向かうことにする。 私のアパートからなら二時間ちょっとの距離。 「意識の方はハッキリしているの?」 「今は鎮静剤の影響で朦朧とし始めているけど、車から引きずり出して病院に担ぎ込まれるまで意識はシッカリしていたよ。 タイヤがバーストしてから落っこちて停まるまで全部憶えているって言ってた。 骨が折れた瞬間も・・・・・」 これでたぶんN氏は”復帰”出来なくなるだろう。 たとえ身体がちゃんと治っても、”クラッシュの瞬間”を全部憶えている場合精神的にダメージが残る。 私は ”自分はいつまで走っていられるのかな?” と考えながら車のエンジンをかけた。 こうして私の休日は慌しい一日へと変わっていった。
by thirty-satan
| 2007-10-12 02:11
| 車
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