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ま、テキトーにな。

医師と私

2008年2月14日 木曜日 14:00 都内某診察室




四畳半にも満たないような狭い診察室に私は通された。



私の目の前には卵型の輪郭で髪を後ろに纏め、目鼻立ちのハッキリした女性が座っていた。




診察台には女医のものと思われる黒地にカラフルなビーズが施されたカバンが置いてある。





女医は私の心電図と眼底検査のデーターを見ながら話始めた。



予想していたよりも優しく、耳に響く声だった。











女医「今回健康診断の再検査と言うことで、」








暫く言葉の間が開く。










女医「今までに胸が苦しいとか痛いとか、そんな経験ありますか?」





私「いえ、ありません」





女医「背中も?」





私「いえ、ありません。」





女医「親族の中で心筋梗塞か狭心症になった方はいますか?」





私「いえ、聞いたことないです。」





女医「糖尿病とかも?」





私「糖尿病は一人、叔父がなっっているくらいです。」








暫く間が開く。









女医「前回の心電図と今回の心電図でも心筋梗塞か狭心症の疑いが出てます。」
    





私「二つも?」





女医「えぇ、簡単に説明しますと、心臓に大きな血管が三本あって心臓に酸素や栄養分を送っているんです。
 そのうちの一本がコレステロールで詰まってしまうのが心筋梗塞。
 狭心症は心臓の血管そのものが異常収縮してしまって、血液の流れが制限されてしまうんです。」





私「それってどっちも心臓の血管が血液を供給出来なくなるってことですか?」






女医「えぇ、簡単に言えばそうです。」





私「三本もあれば一本くらい詰まっても大丈夫じゃ・・・・」





女医「そういう問題じゃありません。
    でも取り敢えずは心配は無いと思います。
    誰でも不整脈はありますし、心電図が異常でも他の症状が出ていなければこれが”あなたの心電図”と言うことになります。」





私「そうなんですか?」





女医「でも念のために超音波検査を受けてみてはいかがでしょう?」






私「超音波検査?」





女医「えぇ、超音波で心臓の動きを目視確認して異常なければ私の方としても確信を持って”大丈夫”と言い切れます。」








”確信”と言う言葉に私は少し引っ掛かった。






私「今回の検査では大丈夫と言い切れないってことですか?」





女医「そうですね、今の検査内容でも心配はありませんが”念のため”ということです。
    心電図だけですと不確実な部分というのが多いんですよ。
    この心電図ですとお歳の方なら精密検査をやってもらいます。
    ですがまだお若いですし諸症状も出ていないので一応”大丈夫”と言えるだけです。
    出来れば私が超音波検査で直接心臓の動きを見て異常無ければ確信を持って”大丈夫”と言い切れるんですが。」








そんなやり取りから三度検査を受けることとなった。










2008年2月21日 木曜日 15:10  都内某診察室





私は上半身裸になり診察台に寝かされていた。





テレビなどで観たことのある超音波検査の機械が診察台の横に置いてある。






私「これってよく妊婦さんのお腹に当てて、お腹の中の赤ちゃんを見たりするヤツですよね?」





女医「そうですよ。
    それだけではなく色んな用途に使えますよ。」





胸に心電図用のパッドを数個取り付けられ、いよいよ超音波検査が始まった。






ゼリー状のモノを超音波を発生させ受診するプローブ(探触子)の触れる場所に塗られ、一瞬ヒヤっとした。





女医はプローブを右手で当てながら左手で機械を操作していた。






私「心臓、有ります?」






私はちょっとふざけて聞いてみた。






女医「えぇちゃんとありますよ。」





私「男の子ですか?女の子ですか?」





私はさらに聞いてみると、女医はクスっと笑うと






女医「検査中ですよ。静かにしてください。」



と窘められてしまった。







超音波検査は20~30分ほどで終わり、服を着終わると女医が今回の検査結果を説明してくれた。







女医「まずは、確信を持って大丈夫と言い切っていいと思います。」




安堵感が診察室を包んだ。





女医「今後も健康診断で心電図に異常と言われてもスルーしていいと思います。
    ただ心電図は常に同じという訳ではないので気になったらいつでも診察を受けに来てください。」





一先ずは安心である。





私は
「ありがとうございました」
とお礼を言い、診察室を出ようとした。





その時女医が





「それと、”元気な男の子”だと思いますよ」





と自分の胸、心臓を指差し、笑いながら伝えてきた。




私も思わず笑ってしまった。











ブログを見てご心配していただいた皆様、スミマセンでした。
ちゃんと検査を受け


大丈夫♪


と太鼓判を押していただきました。





ま、簡単にはくたばったりしませんから、ご心配なく。
m(__)m
by thirty-satan | 2008-02-23 12:01 | 軟禁生活
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なんとなくやってみようかなと・・・・・・

by thirty-satan
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